
日本人の音楽家の中で、坂本龍一さんほど世界中から高い評価を獲得している人は他にいません。
100万枚以上売り上げるアイドルグループも、東京ドームを満員にするロックバンドも、坂本龍一さんに比べると見劣りしてしまうほどです。
今回は坂本龍一さんの略歴や功績、性格や仕事などについて紹介します。
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1.坂本龍一の略歴について
坂本龍一さんは幼少期の頃から曲作りを学んでいました。
東京藝術大学の在学中にはスタジオ・ミュージシャンとして活動をスタートし、1970年代後半からソロやバンドでの音楽活動を本格化します。
その後、メンバーとして参加していた「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」が大成功を収めました。
テクノポップやニュー・ウェイヴの分野で活動したYMOは、国内のみならず世界中から注目を集め、そのメンバーの中でも坂本龍一さんは、ひと際存在感を発揮していたのです。
YMO解散後もその勢いは留まることを知らず、ロックとテクノの融合やロックとテクノの融合オペラの作曲など、音楽ジャンルを問わず多彩な作品で世を魅了。
音楽活動だけでなく、映画を始めとする映像作品では俳優としても活動しています。
また、1990年代の人気番組「ダウンタウンのごっつええ感じ」では、ダウンタウンと共演したことで話題を呼びました。
2.坂本龍一のこれまでの功績について
海外の受賞歴において、坂本龍一さんほど評価された日本人アーティストは他にいません。
1983年に日本公開された「戦場のメリークリスマス」では、ビートたけし氏やデビッド・ボウイ氏とともに俳優として出演するとともに、映画音楽を担当しました。
この映画でのテーマ曲が、日本人で初の英国アカデミー賞の作曲賞を受賞するという栄誉に輝いています。
さらに、1987年公開の「ラストエンペラー」では、またしても日本人で初となるアカデミー賞の作曲賞を受賞。
この曲は他にもゴールデングローブ賞や、1989年の第31回グラミー賞最優秀オリジナル映画音楽アルバム賞など名だたる音楽賞を総なめにしています。
また、1990年の映画「シェルタリング・スカイ」ではサウンド・トラックを担当し、ロサンゼルス映画批評家協会賞の作曲賞や、1991年ゴールデングローブ賞の作曲賞を受賞しました。
これらの輝かしい受賞歴から、世界に名を轟かせる日本人音楽家としての地位を確立したのです。
3.坂本龍一の性格について
坂本龍一さんはメディア露出が少ないアーティストなので、性格についてはあまり知られていません。
しかし、過去には政治思想に関しての発言も多く、高校時代には学生運動に関わってバリケード封鎖をしたというエピソードもあります。
1997年には自身を始めとする音楽家の著作権を守るため、JASRACが独占することに対する働きかけを行なっています。
また、環境や平和問題に対することにも言及していて、地雷除去活動支援のチャリティソング「ZERO LANDMINE」を、GLAYやMr.Children、DREAMS COME TRUEといったアーティストとともに制作しています。
これらの活動から、坂本龍一さんは地球環境や政治、そして平和問題に対して積極的に声を上げる性格であることが窺えます。
稀代のアーティストであることや社会的な活動から真面目で頑固なイメージばかりが先行しがちですが、ダウンタウンと共演したコント「アホアホマン」では、汚れたパンツを穿いたアホアホブラザー役で出演するなど、ユニークな性格も見せています。
4.坂本龍一の現在の仕事について
坂本龍一さんは、2014年に中咽頭がんが発覚したことで活動休止を発表しています。当時大きな波紋を呼びましたが、およそ1年後の2015年8月2日に公開された映画「母と暮せば」では楽曲を手がけ、見事に復帰を果たしています。この映画での作品では第70回毎日映画コンクール・音楽賞を受賞。さらに翌2016年には第25回モンブラン国際文化賞を受賞し、才能の健在ぶりをアピールしています。
2016年レオナルド・ディカプリオがアカデミー賞主演男優賞を受賞した「レヴェナント:蘇えりし者」では音楽を手掛けました。
3.坂本龍一の収入は2億円以上!?
多くのアーティストと同じく、坂本龍一さんの収入は公開されていません。
しかし、その活動の広さや功績から考えても、並大抵のミュージシャンを遥かに凌ぐ収入があることが予想されるでしょう。
アーティストの収入の大部分はCD売り上げなどの印税によるものですが、作詞・作曲者による印税は歌唱印税よりも多く支払われます。
これまで世界中の音楽を手がけている坂本龍一さんは、おそらく想像を絶する金額を得ていることでしょう。
参考としては、1993年に「ロード第1章」を発表して220万枚を売り上げた高橋ジョージさんが、今なお1000万円以上の印税収入があることをテレビ番組で言及していました。
「世界のサカモト」として手腕を振るってきた坂本龍一さんは、その数十倍位以上(2億円以上!?)の収入があっても不思議ではありません。
坂本龍一は日本が誇るアーティスト
日本には素晴らしい楽曲を手がけるミュージシャンが多くいますが、長い歴史を見渡しても坂本龍一さん以上のアーティストは存在しないでしょう。
30年前に発表された楽曲はもちろんのこと、近年に発表された楽曲に関しても、全くそのセンスに衰えを感じさせません。
日本を背負って立つ音楽家として、坂本龍一さんにはこれからもがんばってほしいですね。