染色家の収入・年収300万円。仕事は着物地の柄をデザインし手作業で染色

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染色家の収入・年収300万円。仕事は着物地の柄をデザインし手作業で染色

洋服にない独特の色合いや柄を持つ和服は、一種の美術作品としても優れている例が多いものです。

そうした着物を作る際は布地を染める工程も欠かせませんが、その工程を担当する染色家について収入面などを紹介します。

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1.着物地の柄をデザインし手作業で染色

日本では布地にさまざまな色や柄・風合いを施す技法が長い歴史の中で発達し、伝統工芸として今日まで伝えられてきました。

染めと織りという2つの主要な技法を合わせた染織工芸には全国各地に数多くの種類が見られますが、その中でも友禅染や小紋染めなどが代表的な染色技法です。

着物の色や柄を表現するやり方には材料となる繊維を先に染めてから織る方法と、織った無地の布地を後から染める方法の2つに大きく分けられます。

友禅染や小紋染めなどの染色工芸品は、この後染めの工程を採用した技法の代表的な例です。

京友禅などの友禅染は型染めや捺染などの高度な技法を使用し、白地の絹織物に絵を描くようにして手間をかけながら染めていきます。

かつては紅花や藍・臙脂虫などの天然染料が使われていましたが、現在は伝統工芸の場でも化学染料が主流です。

もちろん草木染めなど天然染料にこだわりを持つ染色家も多く、大変な手間をかけながら繊維や布地を染め上げることから染色工芸品の価値が出てきます。

2.小規模経営の工房が多く年収300万円未満の人も

こうした伝統工芸として染色の仕事に従事している人の多くは、経営規模の決して大きくない工房で働いているものです。

西陣織や結城紬などの織物も含めた染織工芸品の産地組合にはおよそ5000の工房や企業が所属していますが、従業員の数は合計しても4万人程度と推定されます。

1件当たり平均で10人にも満たない少人数で成り立っているのが染織工芸産業の現状で、経営規模が小さいという点では染色工房も例外ではありません。

染色家の工房スタッフとして働いている人の中には、年収が300万円未満という例も少なくないと言われています。

一方で年収1000万円以上を稼いでいる有名な染色家も見られるだけに、伝統工芸の世界も収入は実力次第です。

染色工房で経験を積んだ後に独立開業したり、染色教室や草木染め体験のワークショップを開催して副収入を得ている人もいます。

3.夏の暑さと冬の寒さに耐えながらの仕事

このような染色の工程は着物の世界だけでなく、洋服のデザインや製造を行うアパレルの世界にも存在します。

アパレルメーカーなどに勤務するテキスタイルデザイナーは日本の染織家と似た仕事をしており、どちらもデザインセンスが求められる職業です。

工場で専用の機械と化学染料・薬品を使いながら糸や織編物をさまざまな色に染める染色工は、アパレル業界でも伝統工芸の染色家に相当する役割を果たしていると言えます。

近代的な工場での作業と比べ、小規模経営の多い伝統的な染色工房は作業環境も決して快適とは言えないのが現状です。

染色工房で働く人の多くが仕事の厳しい点として、夏の暑さや冬の寒さを挙げています。

特に伝統的な草木染めにこだわる染色家の仕事はどうしても暑さや寒さに耐えながらの作業となりがちで、快適な作業環境や安定した収入を求める人には不向きな仕事だと言えます。

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4.美的センスを発揮できる仕事にやりがい

工房スタッフとして採用されてしばらくは染色家見習いの立場ですので、安い給料で暑さや寒さを我慢しながら仕事を覚えていかなければなりません。

染色の仕事は奥が深く、何度も何度も失敗を重ねながらようやく思い通りの色が出せるようになるとも言われています。生地選びから色作り、生地を染め、販売までの全てが仕事です。具体的な仕事内容は、着物の染や小物などの企画・デザイン、ポリエステル・ナイロン・レーヨン・アセ・シルクなどの素材ごとに、適切な色の配色を決めることなどです。

何百年にもわたって伝えられてきた伝統の技を覚えるのも簡単ではありませんが、そうした仕事の厳しさは染色家に限らずあらゆる職人の世界に共通するものです。

一人前の染色家になるまで何年もかかるのが普通とは言え、伝統の技術を身につけて自分で着物の柄をデザインできるようになれば仕事に大きなやりがいを感じられるようになります。染色が完成した時の達成感や取引先の人たちからの色味や完成度の高さを褒められることは、大きな生きがいともなります。

自分が想像したイメージ通りのものが具体的な形になることが楽しいですし、自分が染色した作品が店頭に並び、売れたり、作品をとおして人と出会えることに感動します。

ファッションの分野で美的センスを発揮する場は他にも多くありますが、和服の分野は現在でも染色が手作業で進められて機械化されていないだけにとりわけ高度なテクニックが求められます。

芸術的なデザインセンスを最大限に発揮できる点で、友禅染などの染色家は美術系の仕事を目指す人にとっても魅力ある職業です。

5.美術・工芸関係の大学・専門学校やワークショップで学ぶ

染色家として働くには以上のような美術的なセンスだけでなく、化学反応としての染色を理解しながら制御してくだけの知識も欠かせません。

その点では天然染料にこだわる草木染めの場合も同様で、植物の葉や茎・根などの煮出し液から抽出される色素と金属イオンの結合を上手に調整することで、初めて思い描いた通りの色合いが実現されます。

合成染料を使用する場合と比べて草木染めは品質が不安定なため、技術を習得するのに長い年月を要するのが普通です。

染色家になるのに資格などは必要ないとは言え、美術系・工芸関係の大学や専門学校で学んだ方が染色工房に就職してからも仕事を覚えるのが早くなります。

そうやって身につけたスキルは伝統工芸の染色工房に限らず、アパレル業界やデザイン分野に転職する際にも役立ちます。

学校時代に染色について専門的に学ばなかった場合でも、ワークショップへの参加をきっかけとして染色家を目指し始めたという人は少なくないものです。

伝統の守り手として、美的センスを発揮できる染色家の仕事

友禅染の他にもろうけつ染めやしぼり染など、多様な伝統の技が全国各地の染色家の手で伝えられてきました。

いずれも短期間で技術を習得するのは難しいため、染色家として独立できるようになるには長い年月を要するのが普通です。

そうやって伝統の技を継承しながら、自分独自のセンスを表現できる点も染色家の魅力です。

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