化学技術者・研究者の収入・仕事内容、良い点、悪い点は?

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化学技術者・研究者の収入・仕事内容、良い点、悪い点は?

一般の人にとって化学工業はイメージしにくい面もありますが、実は日本が古くから得意としてきた分野でもあります。

そんな化学メーカーで働く技術者や研究者について、どれだけ収入が得られる仕事なのかを見ていきます。

1.化学メーカーに勤務して研究開発や技術管理の仕事に従事

化学技術者や研究者の多くは化学メーカーに所属し、事業所や工場・研究所で研究開発・設備開発・工程管理・品質管理といった業務を担当しています。

そうした化学メーカーの社員は総合職と一般職に分けて採用されており、総合職はさらに事務系と技術系の2つに分けられるのが一般的です。

化学メーカーではこの技術系総合職を社員として多く採用するのが特徴で、勤務形態にも裁量労働制やフレックスタイム制・テレワーク制などさまざまなスタイルが見られます。

化学工業では石油や天然ガスを分離・精製したり、有機物・無機物に化学反応を起こしたりしてさまざまな化学物質を作り出しますが、その工程には大規模な化学プラントの設備が欠かせません。

化学技術者・研究者はそうした生産設備の設計・建築を行うだけでなく、工程まで視野に入れたエンジニアリング全般の生産技術を開発・管理しています。

実際の工程で作り出された製品の品質をチェックするのも、化学技術者の重要な仕事の1つです。

2.大企業が多い業界で社員の平均年収も高水準

石油を始めとする原料に精製や化学反応などさまざまな加工を行って製品を作り出す化学工業では、大規模な化学プラントの建設に多額の費用がかかります。

大きな資本を必要とする業種だけに、化学メーカーには旧財閥系も含めた大企業の多い点が特徴です。

そのため化学メーカーに勤務する社員の給与水準も全般に高水準で、平均年収は一般的な会社員の平均を200万円ほど上回る600万円から650万円ほどと推定されます。

その数字は事務系総合職や一般職の年収も含めた平均で、専門性が高い技術系総合職の平均となるとさらに高い水準に達するのは間違いありません。

化学工業は多種多様な製造分野に原料を供給してる業種のため景気変動の影響を受けにくく、雇用されている社員は安定した収入が得られる点でも他の業界より有利な立場です。

大手化学メーカーで管理職に昇進した技術者・研究者の中には、年収1000万円以上を稼いでいる人も少なくないと言われています。

3.化学工業に特有の苦労

このように化学メーカーの社員は職業としての安定度や信頼性が高いため、公務員にも劣らないほど根強い人気があります。

特に技術者や研究者は化学メーカーの事業に欠かせない大切な人材として優遇されていますが、化学工業の従事者ならではとも言える仕事上のリスクは無視できません。

化学工業では石油や可燃性ガス・苛性ソーダなどの劇物も多く扱うため、化学プラントを使った作業工程でも事故のないよう細心の注意を払う必要が出てきます。

そうした危険性はプラントの設計や基礎研究を行う技術者・研究者も無縁ではいられず、職務遂行の中ではどのような危険にさらされるかわかりません。

一方で欧米各国の化学物質に対する規制の動向にも化学技術者や研究者は絶えず気を配らなければならず、新たな規制物質の追加によって事業計画の大幅な見直しを迫られる事態も考えられます。

REACH規則やRoHS・ハロゲンフリーといった動きに対応するため、化学技術者や研究者たちはさまざまな分析技術を考案してきたのです。

4.日本の経済発展を支える基幹産業の仕事

日本国内では規制の対象とならない化学物質であっても、ヨーロッパ向けに輸出される製品には使用が制限されるような物質の例は少なくありません。

自動車から包装資材に至るまであらゆる製品メーカーに原料を供給している化学メーカーにとっては、市場規模の縮小が続く国内から海外市場への事業拡大は避けられない情勢です。

そうした中でも化学メーカーは鉄鋼や機械工業などの分野とともに古くから日本経済を支えてきた基幹産業だけに、時代の変化に対応しながら世界市場でも変わらぬ強みを見せています。

そんな化学メーカーで最新技術を開発し続ける技術者や研究者たちは、世界の先頭集団を走っているという自負を持ちながら働いているものです。

画期的な研究が認められた化学研究者の中には、大学教授として活躍している人も少なくありません。

勤務先は化学メーカーとは限りませんが、そうした企業人の中からノーベル化学賞の受賞者も輩出しているほどです。

5.高専・大学・大学院で理工系分野を学ぶ必要性

電子部品から製薬に至るまであらゆる産業に原料を提供する化学メーカーは、技術者や研究者がいなければ事業そのものが成り立ちません。

それだけに化学メーカー各社では技術系総合職にできるだけ優秀な人材を確保しようとしており、平均年収の高い大手化学メーカーほど採用基準が高くなっています。

大手化学メーカーの新卒採用では、技術系総合職の応募資格として高専・大学・大学院の修了者または修了見込みを挙げている企業が大半です。

いずれも化学や化学工学・機械・電気といった理系分野の専攻が求められ、大学院の修士課程・博士課程を修了した人ほど採用に有利となってきます。

大手化学メーカーでも欠員が出次第に中途採用を行っていますが、この場合は即戦力が求められるため、未経験者が技術者・研究者として就職するのは難しいのが現状です。

業界全体で安定した待遇が期待できる化学技術者・研究者

ノーベル化学賞受賞者や大学教授にまで出世する人はさすがに稀な例ですが、化学メーカーで働く技術者や研究者が世の中を根幹から支えている存在だという点には変わりありません。

自動車やIT業界などと比べると地味なイメージもあるとは言え、安定した収入が得られる化学技術者・研究者は長く続けるのに相応しい仕事です。

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