
マイクロソフトやアップル・アマゾンなどと並んでIT業界の巨人と言われるグーグルは、就職先としても人気の企業です。
そんなグーグル合同会社で働く社員の平均年収や仕事内容について、採用状況も含めて紹介します。
1.世界のIT業界をリードしてきた先進企業
1990年代にアメリカでベンチャー企業としてスタートしたグーグルは、2000年代に入ってから急成長を遂げて世界を代表するIT企業となりました。
独自に開発した強力な検索エンジンを武器に、グーグルはインターネットの普及と歩調を合わせるように成長して経緯があります。
グーグルが手がけてきた事業はインターネット広告やクラウドコンピューティングだけでなく、AndroidやChromeなどのソフトウェアから地図サービスまで多岐にわたります。
世界最大の動画投稿サイトとして知られるYouTubeも傘下に収め、ノートパソコンやAIスピーカーといったハードウェアにまで手を広げるほどグーグルはITの分野で大きな影響力を持つに至ったのです。
検索エンジンやインターネット広告・スマートフォン用OSなどの分野で世界に圧倒的なシェアを持つグーグルは、絶えず新しい技術を生み出しながらIT業界の先頭を走ってきました。
2.9つの部門に数多くの職種からなる社員が在籍
グーグルの本社はアメリカのシリコンバレーにありますが、グーグルが初めて海外進出を果たしたのが2001年に設立された日本法人です。
一般的な分類では外資系IT企業に相当するグーグル日本法人は現在の正式名称をグーグル合同会社と言い、1300人の従業員が在籍しています。
グーグル合同会社の社内は「エンジニアリング、テクノロジー」「セールス、サービス/サポート」「ビジネスストラテジー」など9つの部門に分かれており、それぞれの部署で働いているのはIT企業に特有のさまざまな職種です。
ソフトウェアエンジニアやシステムエンジニア・テクニカルライター・プロダクトマネージャーといった職種によって、同じグーグル合同会社の社員でも仕事内容が異なります。
ソフトウェア開発を担当する社員から文書作成を担当する社員まで、役割分担された業務は多種多様です。
ハッキングやサーバー攻撃からシステムを守るセキュリティエンジニアはもちろん、政策・法律面を担当するリーガル部門の社員も重要な役割を担っています。
3.社員の平均年収は1000万円オーバーの高水準
このように同じグーグル合同会社の社員でも職種や所属する部署によって仕事内容は違ってきますが、どの部門でも社員の年収は高水準だと言われています。
IT企業全体では平均年収が400万円から600万円と推定され、成長産業だけに給与水準も一般的な会社員の平均よりも全般に高めです。
一方ではIT企業の間でも社員の給料に大きな格差が見られ、下請けでシステム開発を行っている中小規模の会社では平均水準以下という例も珍しくありません。
その点でグーグルの社員は平均年収が1100万円台から1200万円台にも達し、特にボーナスが高額なことで知られています。
日本法人に勤務する社員の平均年収はこの数字より若干低くなると推定されますが、それでもIT企業の中では破格の給与水準です。
新卒者でも1年目から600万円以上の年収を稼ぐことが可能で、実力次第では20代後半で1000万円にも手が届くようになります。
4.採用は超難関で語学力も必要
グーグル合同会社が就職先としても人気が高いのは、IT業界に君臨するブランド力に加えて以上のような高収入が得られる点が主な理由です。
しかしながらグーグルが求める人材の採用水準は非常に高く、誰でも簡単に就職できるわけではありません。
グーグルのサイトには人材募集に関する情報が随時掲載されているとは言え、コンピュータやサイエンスなど技術分野の学士号や実務経験を条件に挙げている求人が大半です。
求人の多くを占める中途採用の枠は有名企業である程度の勤務実績を持つ人に有利で、新卒採用の枠でも超難関は覚悟しなければなりません。
グーグルのオフィスは世界各地に多数展開されているため、日本法人で採用された場合でも勤務地は東京・大阪といった日本国内に限りません。
会社説明会やグループディスカッション・面接・履歴書に英語が使われるケースも想定しなければならないため、グーグル合同会社への就職を目指す人はITスキルだけでなく語学力も必要となります。
5.充実した福利厚生と柔軟な働き方も魅力
グーグルがITの分野で世界をリードしてきたのも、社員の1人1人が自由な発想力を発揮しながらのびのびと働ける社内環境が整備されているからでもあります。
グーグルの社風は自由闊達なことで知られており、世界を代表する大企業に成長した現在でもベンチャー企業としてスタートした当初の空気が社内に残されているのです。
社員はフレックスタイムの勤務が認められているため、1人1人が自分の裁量で働き方を自由に選ぶことができます。
グーグル合同会社には長期間の有給休暇も取りやすい雰囲気があり、残業時間はIT大手の中でも短い部類です。
グーグルでは社内のカフェで3食とも無料で食事ができるという社員の特権が有名ですが、育児休暇制度や社員へのヘルスケアサポート・退職貯蓄制度も含めた福利厚生が充実している点も見逃せません。
アメリカで誕生した企業ならではの自由な空気を吸いながら働く中で、社員たちは検索から広告出稿サービスに至るまでの画期的な新技術を次々と生み出しています。
高額なボーナスと平均年収得られるグーグル合同会社
世界中の人を驚かせるサービスを実現させてきたグーグルだけに、社員の採用に当たってはIT関連の専門知識や技術以上にクリエイティブな感性と自由な発想力が求められます。
難関を突破して先進的企業の一員となった人は破格の高収入に加えて、自分の手でIT革命を切り開けるという仕事のやりがいも手に入れられるのです。
匿名現役グーグル社員の声
匿名で、社内規約に触れないぎりぎりの範囲で答えています。
Q:グーグルで働き始めたのはいつ?
A:2009年の3月。
Q:あなたの学歴は?
A:コンピューター・サイエンス、数学の学士とコンピューターサイエンスのPh.D(博士水準の学位)。
Q:賃金は?
A:年収1200万円
Q:仕事の環境は?
A:まるで大人の遊び場みたい。ジムのやコーヒー・バーやカフェもあるし、乗り回すスクーターが置いてあったりする。溶岩のランプとか、いろんな楽器がおいてある音楽室とか、ビデオゲーム室とかゲームセンターとかまである。
Q:どんなビデオゲームが置いてある?
A:まず巨大なテレビがある。Wii、Xbox360。ロックを大音量で聴ける防音部屋もある。
Q:毎日の仕事は?
A:仕事はとにかくメール、会議への出席、面接をこなす。あとはコーディングや他の人のコーディングを見直したりする。その合間にはジムでトレーニングしたり走りに行ったりできる。
Q:お昼寝できるの?
A:お昼寝ポッドという寝るところが特別にある。そのほかに静かな部屋と呼ばれるところがあって、快適なリクライニングチェアで昼寝出来る。
Q:コンピューターとかテクノロジーのGoogle社で重要な部署は?
A:営業が一番大きな部署かな。広告を売らないといけない。
Q:ドレスコード(服装指定)は?
A:特にないね。ただ、スーツ、キルト、パジャマ、スウェット、いろんな人がいる。基本的に自由。
とことん社員への待遇が良い会社ですね。テレワークもオーケーだし、どんな服を着てもよい、お昼寝しても良いんですからね。